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 法務省主唱第71回
”社会を明るくする運動”
作文コンテスト
小学生の部 優秀賞
(写真は11月の学習・生活の様子)

「感謝の気持ちで明るい社会に」

 ぼくは、社会を明るくするためには、自分から行動に移すことが大切だと思います。ぼくができることはなんだろうと考えたら、家族や地いきの方に感謝して、協力することが真っ先に思いうかんできました。
 ぼくには、いっしょに住んでいるじいちゃんがいます。じいちゃんは、学校の祖父母学級長をしていたり、ぼくとお兄ちゃんが野球の練習ができるように、家の小屋を整備してくれたりしています。でも、実はじいちゃんは足が悪くて、歩くのも大変なくらいです。そんなじいちゃんが、ぼくのためにいろいろなことをしてくれるので、とても感謝しています。
 でも、ぼくは、じいちゃんについきつく当たってしまう時があります。じいちゃんがすわっていて、
「あれもってきて。」
とたのまれることがよくあります。足が悪いのは分かっているけれど、ぼくは、
「自分の方が近いじゃん。」
と言ってしまったことがありました。そのときは、いらっとして、当たってしまったけれど、後から、
「あんなこと言わなきゃよかったな・・・。」
とこうかいしました。いつもぼくにやさしくしてくれていることに、感謝の気持ちを持てていなかったのです。だから今度からは、じいちゃんのためになにか手伝えることがしたいと思いました。
 じいちゃんは、学校である水泳のう会をとても楽しみにしてくれていました。ぼくも、じいちゃんが見に来てくれるので、新記録を出して喜んでもらいたいと本当に思っていました。でも、夏休みが明けると、コロナにかかる人が全国的に増えてきて、水泳のう会でのおうえんは、家族で一人というれんらくが来ました。本当は、じいちゃんに来てほしかったけれど、ビデオにおさめてあとでみんなで見られるように、お母さんが代表して来ることになりました。じいちゃんが直接見に来られなくなってとても残念でした。でも、じいちゃんはぼくをおうえんしてくれました。
 のう会の後、家族みんなでぼくの泳ぎを見ました。じいちゃんは、
「速いなぁ、すごいなぁ。」
とたくさんぼくのことをほめてくれました。新記録を二つ出すことができたのは、じいちゃんが家の中からおうえんしてくれていたからかもしれません。これから、じいちゃんは入院して手術を受けますが、今度は、ぼくがじいちゃんをおうえんしてあげたいです。そのために、運動会でも活やくして、じいちゃんにパワーを送りたいです。
 ぼくたちの学校は、全校生で21人。じいちゃんのやっている祖父母学級では、毎年子どもといっしょに、神社清そうをしています。ぼくたちは、じいちゃんやばあちゃんにとても支えられて生活をしています。今年は地いきの人に手伝ってもらって、学校のプール清そうを行いました。地いきの人たちが、手ノ子小学校のためにボランティアで来てくれています。だから、ぼくたちの地いきは、とても仲が良くて、支え合って生活していることを強く感じます。このような人や町が増えれば、きっと明るい社会になっていくと思います。
 大切なことは、「いつもありがとう。」と思うことや、「みんなのためにしよう。」という気持ちだと思います。ぼくは、家族や地いきの方のやさしさをたくさん受けてきました。だから、これからそんな人たちに、ぼくができることで恩返しをしていきたいです。